こんにちは、ガマドドラゴン(GamadoDragon)です!
フィジーに行ってみたいけど、治安の面をもう少し知っておきたいな
フィジー留学を考えてるけど、発展途上国ってやっぱり危険なのかな?
フィジーといった発展途上国へ行く際には、どうしても犯罪や治安面が気になりますよね。
こういった方向けに、フィジーへの短期留学で盗難にあった私の経験をもとにフィジーの治安面について記述していきます。
フィジーの国民性とは
フィジーの治安について、まずは国民性の側面からどういった特徴があるのか考察していきます。
住民の種類
フィジー人は大きく分けて、2種類の住民に分類できます。
- フィジー先住民であるフィジー系
- イギリスの植民地化により移住してきたインド系
この2種類の住民が共生しており、またイギリスの植民地時代もあったため公用語が英語というわけです。
また民族によって信仰宗教も違っており、
- フィジー系:主にキリスト教
- インド系:主にヒンドゥー教(一部イスラム教)
となっています。
フィジー人はのんびり屋と言われますが、これはフィジー系民族を指していると思われます。
一方でインド系民族は働き者だと言われる事が多いです。
これらはあくまで傾向というだけで、人種を一括に断定するわけではないですが、人種が別れているということは知っておいていいでしょう。
なお、フィジー人(インド系)の方によると見極め方は、
- 髪に癖が強いのがフィジー系
- 髪がストレートに近い方がインド系
とのことでした。
独自の文化 ケレケレ
フィジーにはケレケレという、持ち物をシェアする文化があります。
そのため、あなたのものは私のもの、私のものはあなたのもの、という半ジャイアン的な発想になりがちです。
実際のところ、ナンディやラウトカのフィジー人は日本人留学生と関わり、日本の文化も知っている人が多いのか、ケレケレの被害を周囲で聞いたことはありませんでした。
しかしながら、ホストファミリーによって勝手にケレケレで自分の所持品やお金を使われる可能性もあるので、このあたりは注意しておきたい点です。
国技はラグビー
フィジーはラグビーが国技であるため、ラグビー経験者が多いです。
その結果としてか、日本人と比較してフィジー人は身体が大きい人が多いです。
そのため身体が大きなフィジー人に強盗やひったくりをされると、力では勝てない場合があります。
犯罪が起きやすい環境
地域
犯罪の起きやすい地域について外務省のまとめによると、やはり首都圏に固まっています。
首都圏(スバ市,ラミ町,ナシヌ町及びナウソリ町)並びに西部地区のラウトカ市,ナンディ町及びバ町では,窃盗,強盗,詐欺,暴行及び家宅侵入が多く発生
【出典】 外務省 海外安全ホームページ
この中で特に気なるのは日本人留学生が多い、
- ナンディ
- ラウトカ
地域です。
実際のところ、フィジーへの短期留学を検討されている方は、このどちらかの街を検討されている方が多いと思います。
そして、ナンディやラウトカでは外国人を狙った犯罪が多いため注意が必要です。
時間帯
フィジーは夜の町中は明かりがありますが、家までの道には街灯がない道が多いです。
そのため夜に外を出歩くのは危険です。
夜は人目がないため盗難だけでなく、命を落としかねない事件にも繋がりかねません。
実際に2011年ですが、過去に日本人の方が亡くなった事件があります。
こういった事件に巻き込まれないようにするためにも、夜に1人での外出は避けるようにするべきです。
どうしても夜に外出をする際は、タクシーを使って移動する方が懸命です。
私の経験談
上記の情報を踏まえた上で、私の実体験でやってしまった失敗例などを踏まえて、対策についてもご紹介していきます。
盗難に合うまでの状況
まずこの時の私の背景ですが、
- 発展途上国への1人での滞在は初めて
- 一人暮らし経験なし
- 安全意識は、日本人でも低い方
といった感じでした。
そしてフィジーでは、ホームステイでインド系の家に約30日間滞在をしていました。
そして、先にご紹介したケレケレで勝手に所持品を使用される事を懸念し、貴重品と所持金の全てを常に携行するようにしていました。
毎日の生活は質素に家と学校の行き来だけで、ほとんど部屋にこもって勉強か、ファミリーとテレビを一緒に鑑賞するだけでした。
そして、現地の生活も終わりを意識し始めて気が緩み始めた3週間目のことでした。
日本人留学生たちにご飯に誘われ、たまの気晴らしにと一緒に行ったレストランで事件が起きました、、、
盗難発生
この時のレストランには、日本人留学生5人と離れた席にフィジー人が3人ほどで、他はレストランのスタッフ以外誰もいませんでした。
その安心感もあり、荷物が大量に入ったリュックが重すぎて自分の足元において話をしていました。
そして談笑を終え、リュックを探そうとした時、リュックが消えていることに気づきました。
また離れた席にいたフィジー人もいなくなっていました。
おそらく離れた席のフィジー人がお店を出る際、私の席の横を通る時にサッと鞄を取っていったようでした。
あのオープンスペースな状況で、盗難されるとは思っていなかったためかなりの驚愕でした。
盗難後の対応
盗難後は、以下の対応を取りました。
- 警察に盗難証明書を発行してもらう
- レストランの店員に、さっきまので客の情報を確認
- ホストファミリーに連絡
しかしながら、どの行動も凄惨な結果となりました。
- 警察は盗難証明書を印刷する紙が切れたため、取り寄せに1週間かかる(=帰国後)と言われる
- レストランの店員は知らぬ存ぜぬ、でグルなのではないか疑惑が浮上
といった具合で、盗難証明書に関しては結局帰国までに間に合いませんでした。
一方で、ホストファミリーのお父さんが車でわざわざ迎えに来てくれて、100円分程度ですが、お金をくれたことは本当にありがたかったです。
また幸い盗難時に一緒にいた日本人の方が語学学校の方々に、私への寄付を申し出てくれて、
みんな優しく、結果的に盗難前とほぼ変わらない寄付金をもらえたため、途中リタイアせずに済みました。
このことからも、日本人が多い学校という環境に救われました。
盗難にあった原因
この出来事で、私が犯した失敗は大きく分けて3点あります。
1つ目は、お金の類は鍵付きスーツケースを持っていき、スーツケースに保管すべきだったこと。
私がリュックから大金を出し入れするのを、レストランのフィジー人は見ていたのだと思います。
大金を持ち歩くのは盗難時のリスクだけでなく、周囲に見られると盗難されやすくもなるため、絶対に避けるべきです。
またちなみに、ホストファミリーはインド系でケレケレの文化があまり根強くなかったです。
2つ目は、外にいる時はいついかなる時も荷物は肌身離さない事。
たとえ近くに人がいなくても、私のように気づかないように盗まれる場合があります。
3つ目は、そもそも気が緩んでいた、ということです。
学校と家との往復のみの生活で、学校では日本人だらけで気が緩んでいたのは否めません。
またフィジー人は気さく、という話ばかりを聞いていたことも要因の一つです。
しかし、それ以前にフィジーは発展途上国であり、貧しく失うものがない人が犯罪を犯すのは当然です。
今回の盗難は、こういった小さな過ちの積み重ねの結果に起きたものでした。
盗難後にすべきだった事
そして現在感じるのは、盗難後に最初にすべきだったのは保険会社への相談だったと思います。
結果はどうなるかわかりませんが、盗難証明書が発行できなかったとしても保険会社がなにか別の対応を検討してくれるかもしれませんでした。
しかし当時の私はWi-Fiを持っていないのと、学校が忙しいこともあり、保険会社への連絡を怠り、盗難証明書も印刷してもらえずじまいとなりました。
ですので、フィジーへの短期留学や旅行を検討されている方は保険に加入し、なにかあったら先ずはに保険会社へ連絡する事をおすすめします。
まとめ:要点だけ押さえて楽しみましょう
最後にまとめを振り返っていきます。
さんざん不安心を煽っておいて申し訳ありませんが、フィジーへ行く際は、
- 大金は持ち歩かない
- 荷物は絶対に肌身から離さない
- 夜は出歩かない
- 夜に移動しないといけない時はタクシー
- ATMで現金の引き出し時は注意する
といった注意点さえ気を付けておけば、大きなトラブルに巻き込まれる確率は低いと思います。
また語学学校には日本人の方が多いというのも、私のように寄付とはいかなくても、
- お金を借りて日本で返す
- 携帯を貸してもらって、保険会社と連絡をとる
- 食料や衣類を分けてもらう
といった安心感があります。
私自身、カバンを盗まれましたがフィジーへ行ったことは後悔していません。
これからフィジーへの渡航を検討されている方は、気をつける点だけ押さえて楽しいフィジー生活を過ごして下さい。
またフィジーへの語学留学を検討してる方向けに、語学留学で気をつける点をまとめた記事もあります。
では、また!